想い ー 産地とともに
三勝株式会社は、1894年(明治27年)に日本橋人形町で創業以来、江戸の時代からのゆかたの染色技術や型紙、その道具1つまで受け継いで参りました。
それは、単なるものづくりではなく、日常着であったゆかたから日本の暮らしを美しく彩ってきた「染めとゆかた由来の意匠の文化」そのものです。
三勝が所蔵する2万枚超におよぶ型紙は明治・大正・昭和・平成、そして令和の職人たちが一刀一刀、息を吹き込むように文様を彫り上げたもの。
その意匠は、江戸の夏を彩ったゆかたの美意識であり同時に日本の生活文化の記憶でもあります。
三勝はゆかた製造のみならずその文様を日本デザインとしたものづくりを始めています。
ものづくりを日本文化へ〜持続可能にする取組み〜
三勝は「環境」だけではなく、“文化の持続可能性” をものづくりの大切なテーマとしています。
三勝の主な取り組み
- 伝統技術の継承
注染・長板中形他小巾染色の技法を守り、産地と継続的に連携。 - 文化資源(型紙2万枚超)の保存・公開
三勝ゆかた博物館の運営を通し、後世への文化継承を実施。 - ものを大切に使う仕組み
各産地の生産背景に寄り添い、ともに現代におけるロングライフデザインを推進。
三勝ゆかた博物館 ー 日本の衣装文化・ゆかたの原点に触れる場所
本社1階・地下1階に併設した「三勝ゆかた博物館」では明治〜令和にわたるゆかたの型紙、反物、資料、そして人間国宝・清水幸太郎氏の作品を展示しています。
訪れる方々が文様の意義や職人の手仕事の美しさを感じられる場として日本で唯一の「ゆかた」の博物館として一般公開をしております。
おわりに ー 未来の100年へ
産地とともに、職人とともに
日本の手仕事が育んできた美しさを、これからの暮らしへ
三勝は、伝統に新たな想いを重ね
次の100年に向けて歩み続けてまいります。
